http://www.sankei.com/west/news/170524/wst1705240038-n1.html
流通大手イオンの岡田元也社長は24日、傘下の食品スーパー、ダイエーの再建を加速する方針を表明した。
近畿圏で今後進めるグループの食品スーパー再編の中核企業と位置づけ、新規出店の再開も目指す。
平成32年2月期の売上高を29年2月期と比べ2倍超となる7千億円に引き上げる計画を示した。千葉市で開かれた株主総会で述べた。
ダイエーは1980年に売上高が小売業で初の1兆円を突破したが、バブル崩壊で巨額の負債を抱え、衰退の一途をたどった歴史がある。
岡田氏は株主総会で「必ず再び1兆円を超えて成長していく」と強調した。
イオンは26年9月にダイエーの完全子会社化を表明した。抜本的に事業を見直すため、大型店をイオン側に移管し、
生鮮食品と総菜を中心とする食品スーパーに転換。営業地域は首都圏と近畿圏に集中し、現在は200店弱となっている。
本業のもうけを示す営業損益は30年2月期に黒字化する見通しだ。