ゾロ「ルフィ、話があるんだが」
ルフィ「なんだ?」
ゾロ「大事な話だ……よく聞いてくれ」
ルフィ「おう」
ゾロ「ルフィ……お前、岡山大学を受けてみる気はねェか?」
ルフィ「!?」
ルフィ「大学ってことは、おれに大学受験しろってことか?」
ゾロ「そうだ」
ルフィ「だけど、おれは海賊王になるんだから受験なんかしてるヒマねェぞ」
ゾロ「お前らしくもねェな、ルフィ」
ゾロ「だったら……“岡山王”になりゃァいいだろうが!」
どん!!!
ルフィ「そっか!」
ルフィ「大学受験するのはいいとしてだ!」
ルフィ「その岡山大学ってのはどうなんだ?」
ゾロ「どうなんだってのは?」
ルフィ「どうすげェんだ?」
ゾロ「その言葉を待ってたぜ……」
ゾロ「岡山大学のここがすごい!!!」
ルフィ「!?」
ゾロ「学生数、一万人以上!!!」
ルフィ「一万人!?」
ルフィ「すんげえ~~~~~~~~!!!」
ゾロ「しかも全員が精鋭だ。たぶん覇王色の覇気も効かねェだろう」
ルフィ「全員仲間にしてェな!」
ゾロ「なにいってやがる。大学に入れば全員仲間じゃねェか」
ルフィ「しししっ、そうだな!」
ゾロ「岡山と香川に三つのキャンパス!!!」
ルフィ「おおっ!」
ルフィ「ところで岡山と香川ってどんな場所なんだ?」
ゾロ「……こっちでいうとフーシャ村とオレンジの町みたいなもんだ」
ルフィ「すんげえ~~~~~~~~~~!!!」
ゾロ「創立70周年!!!」
ルフィ「つまり70歳か! おれよりずっと年上じゃねェか!」
ゾロ「ああ、70年も経営を続けるなんて並みの大学じゃできねェ」
ゾロ「5年、長くて10年で廃校になるのがオチだ」
ルフィ「岡山大学ってすげェんだな!」
ゾロ「“大学王”を目指すに相応しい大学だ」
ゾロ「そして、岡山大学のスゴさを全部ひっくるめて、こう表現するんだ」
ゾロ「岡山魂ィ!!!」
どん!!!
ルフィ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!」
ルフィ「ゾロ、おれは受けるぞ! 岡山大学!」
ゾロ「そういってくれると嬉しいぜ」
ルフィ「そうだ!」
ルフィ「だったらどうせならみんなで受けてみねェか!?」
ゾロ「そりゃいいな」
ルフィ「よーし、まずナミから誘ってみるか!」
ナミ「岡山大学?」
ルフィ「おう!」
ナミ「別にいいけど……私に向いてるような学科はあるの?」
ゾロ「お前は……そうだな」
ゾロ「金にがめついし、一味の財布のヒモを握ってるから……」
ゾロ「経済学部経済学科あたりがいいだろう」
ナミ「ふうん、面白そうね」
ナミ「分かった、私も受ける!」
ウソップ「大学受験? へへっ、いいじゃねェか」
ウソップ「だけど、おれが入れるような学部はあんのか?」
ルフィ「ゾロ、どうだ?」
ゾロ「ウソップは故郷で、ウソップ海賊団を結成してたよな」
ウソップ「おう、あいつら元気にしてるかな……」
ゾロ「お前は子供に好かれる性質らしいから」
ゾロ「教育学部小学校教育コースを目指すといいだろう」
ウソップ「よーし、がんばって勉強してみるか!」
サンジ「大学王? ふうん、結構なことじゃねェか」
ルフィ「サンジ、お前も受けろ!」
サンジ「かまわねェが……おれが入れるような学部はあんのか?」
ゾロ「ない」
チョッパー「大学? おれ行きたいぞ! 大学行くのは夢だったんだ!」
ルフィ「じゃあ一緒に行こう!!!」
どん!
チョッパー「おれ向きの学部はあるのか?」
ゾロ「お前もさっきのコックと同じく、行くべき学部は分かりやすいな」
ゾロ「≪薬学部 薬学科≫で“特効薬”を目指せ!」
チョッパー「そうする!」
ロビン「大学受験? 面白そうね」
ルフィ「だろ!?」
ロビン「それとその岡山大学、私と同い年なのね。親近感も湧くわ」
ロビン「だけど、考古学に関する学部はあるの?」
ゾロ「ある」
ゾロ「文学部地理学・社会学・文化人類学・社会文化学専攻がオススメだ」
ゾロ「ここで学んだ経験は、きっと考古学にも役に立つ」
ロビン「遺跡調査では、現地人とのコミュニケーションは欠かせないものね」
フランキー「岡山大学?」
ルフィ「フランキー、お前も受けろよ!」
フランキー「だけどおれァもういい年だぜ? 手に職も持ってるし、今さら学ぶことも……」
ゾロ「学ぶのに年なんざ関係ねェだろうが!!!」
どん!!!
フランキー「その通りだ……!」
ゾロ「お前は船大工だからな。工学部機械システム系学科で」
ゾロ「工学機器について学べば、船大工としてのキャリアにも必ず役立つ」
フランキー「勉強のためにコーラいっぱい買ってくるかァ!」
ブルック「ヨホホホ、大学受験なんて素晴らしいじゃないですか」
ルフィ「ブルック、お前も受けろ!」
ブルック「えぇ~!? 私死んでますけど、大丈夫なんでしょうか?」
ゾロ「平気だ」
ゾロ「お前は音楽家だから、どこの学部でもいいから交響楽団にでも入っとけ」
ゾロ「芸術的センスをさらに磨くことができるはずだ」
ブルック「ヨホホホホ、この年になって勉強なんて、生きがいを感じちゃいますね」
ブルック「私、死んでますけど!」
ルフィ「みんな受験してくれるみてェだ!」
ゾロ「一味で入学するのもいいかもしれねェな」
ウソップ「だけどよ……やっぱり岡山大学って入るの難しいんだよな?」
ゾロ「ああ……地方大学界の“四皇”の一つともいわれてる」
ナミ「よ、四皇……」
ロビン「難関ね……」
ルフィ「未来の大学王のクルーが、今から怖気づいてどうすんだ!!!」
ゾロ「その通りだ」
ルフィ「よォ~~~~~し、みんな岡山大学目指すぞォ!!!」
ゾロ「岡山魂ィ!!!」
オーッ!!!
入試当日――
どんっ!!!
ルフィ「ここが岡山理科大学か~」
ナミ「へぇ~、ステキな大学じゃない」
ウソップ「ウソみてェにすげェ大学だな……」
サンジ「可愛い子もいっぱいいるしな」
チョッパー「おれ絶対ここに入るぞ!」
ロビン「楽しみね」
フランキー「いいキャンパスだな! きっと一流の大工が建築したんだろう」
ブルック「ヨホホホホ、緊張してきましたよ」
ジンベエ「わしらを見ても平然としとる。ここの学生はみんな肝っ玉がすわっとるのう」
ルフィ「いくぞぉっ!」
ゾロ「岡山魂ィ!!!」
――
――――
結果発表日――
ゾロ「じゃあ結果を見に行くぞ」
ナミ「自己採点では大丈夫だったけど、どうかしら」
チョッパー「おれ、名前書き忘れてたかもしれねェ……」
ウソップ「絶対落ちてるわ、おれ……」
フランキー「おいおい、今から落ちた気分になってどうすんだよ」
ナミ「やったーっ! 岡山理科大に受かってたわ」
ウソップ「おれもだ……これウソじゃねェだろうな」
サンジ「よかったじゃねぇか!」
チョッパー「おれも受かってたぞ! これで大学通えるんだな!」
ロビン「受かってたわ」
フランキー「いよっしゃァ~~~~~! おれの番号もあったぜェ!」
ブルック「私の番号もありました! 生きててよかったァ!」
ジンベエ「わしも受かってたわい……」ホッ
ゾロ「どうやらみんな、受かったようだな」
サンジ「ちっ、てめェも受かってたのかよ」
ゾロ「……あれ? そういやルフィは?」
ナミ「さっき、高松予備校に駆け込んでったわよ」
ゾロ「!?」
ルフィ「浪人王に! おれはなる!!!」
ゾロ「まさかルフィが落ちちまうとは……岡山大学のここがすごい!!!」
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ふうL@Fu_L12345654321
学コン1傑いただきました!
とても嬉しいです!
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