https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/112200115/?P=2
韓国が手にした4つのもの
武貞:一連の動きを見直すと韓国は何も失っていません。それどころか4つのものを得て
いることが分かります。
第1はGSOMIAの問題と輸出管理の問題をリンクさせ、それを日本に認めさせたことです。
確かに経済産業省は同22日、輸出管理をめぐる政策対話を再開する方針を明らかにしま
した。ただし「政策対話はGSOMIAとは関係ない」と主張しています。グループA(これま
でのホワイト国)からの除外についても「韓国に限らず、相手国の輸出管理体制や国際的
な環境の変化を踏まえ、必要があれば随時見直す」というスタンスです。
武貞:その主張はそのまま受け入れられるものでしょうか。そうであるなら、青瓦台がG
SOMIAを継続すると発表したその同じ日の午後6時という同じ時間に発表する必要はない
のではないでしょう。韓国はGSOMIA破棄と輸出管理をリンクさせることに成功したのです。
手練手管に長けた策と言えるでしょう。
日本はこれまで両者は別次元の話としてきましたが、リンクを受け入れてしまった。これ
は予想外でした。別次元であるとの主張を貫くならば「GSOMIAは破棄でけっこう」と言え
ばよかったのです。しかし、安倍政権はそう言い切ることはなかった。いったいなぜだっ
たのでしょう。国内政局で多忙だったのでしょうか。
これによって韓国は、輸出管理をめぐる日本の判断を間接的に左右できるようになります。
韓国はグループAに再び認定するよう求め続けるでしょう。日本が応じなければ、GSOMIA破
棄を持ち出してきます。そして「日本のせいで破棄せざるを得ない」と訴えることでしょう。
韓国が手にした4つのもの
武貞:一連の動きを見直すと韓国は何も失っていません。それどころか4つのものを得て
いることが分かります。
第1はGSOMIAの問題と輸出管理の問題をリンクさせ、それを日本に認めさせたことです。
確かに経済産業省は同22日、輸出管理をめぐる政策対話を再開する方針を明らかにしま
した。ただし「政策対話はGSOMIAとは関係ない」と主張しています。グループA(これま
でのホワイト国)からの除外についても「韓国に限らず、相手国の輸出管理体制や国際的
な環境の変化を踏まえ、必要があれば随時見直す」というスタンスです。
武貞:その主張はそのまま受け入れられるものでしょうか。そうであるなら、青瓦台がG
SOMIAを継続すると発表したその同じ日の午後6時という同じ時間に発表する必要はない
のではないでしょう。韓国はGSOMIA破棄と輸出管理をリンクさせることに成功したのです。
手練手管に長けた策と言えるでしょう。
日本はこれまで両者は別次元の話としてきましたが、リンクを受け入れてしまった。これ
は予想外でした。別次元であるとの主張を貫くならば「GSOMIAは破棄でけっこう」と言え
ばよかったのです。しかし、安倍政権はそう言い切ることはなかった。いったいなぜだっ
たのでしょう。国内政局で多忙だったのでしょうか。
これによって韓国は、輸出管理をめぐる日本の判断を間接的に左右できるようになります。
韓国はグループAに再び認定するよう求め続けるでしょう。日本が応じなければ、GSOMIA破
棄を持ち出してきます。そして「日本のせいで破棄せざるを得ない」と訴えることでしょう。