![新種「イカチュウチュウ」発見 イカの寄生虫、腸から栄養吸う [きつねうどん★]->画像>2枚](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2025/04/%E5%86%8D%E9%80%81%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6.jpg)
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は10日、沖縄島沿岸で採取した野生のアオリイカの胃と腸から、新種の寄生虫を発見したと発表した。イカの腸から栄養を吸う様子をイメージし、和名を「イカチュウチュウ」と提案している。7日に科学誌に掲載された。
![新種「イカチュウチュウ」発見 イカの寄生虫、腸から栄養吸う [きつねうどん★]->画像>2枚](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2025/04/RS20250411G00213010100_00-1.jpg)
野生のアオリイカから見つかった新種の寄生虫「イカチュウチュウ」(OIST提供)
OIST物理生物学ユニットのメメット・アリフ・ゾラル博士らの研究チームが発見した。新種の寄生虫はサナダムシとも呼ばれる条虫類で、平均全長は約1㍉。頭部には出し入れ可能な4本の触手がある。学名は「ニベリニア・エンテリカ」。
エンテリカの訳語「腸イカ」から着想を得て、当初の和名は「イカチョウチュウ」を想定していた。栄養を吸う様子を表すオノマトペを組み合わせ、「イカチュウチュウ」となった。
さらに、新種の可能性がある寄生虫ももう1種見つかった。2種とも野生のイカから見つかり、養殖イカからは発見されなかった。ゾラル博士は今回発見された2種はいずれも幼虫で、イカは一時的に寄生する「中間宿主」と推察されるとしている。
研究チームのルツィア・ジフチャコヴァ博士は、人間の健康に及ぼす影響は分かっていないとした上で「条虫類がイカの組織を消化する時に出す酵素は、人間にアレルギー反応を引き起こすことが知られている」と指摘した。(前森智香子)
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