中国から日本への団体旅行が10日にも解禁されることがわかった。在日本の中国大使館が9日、外務省に解禁すると通達した。
新型コロナウイルス感染拡大後は一部の個人旅行に限られ、団体旅行の手続きは停止したままだった。
コロナ前は人数、消費額ともに最大の市場が本格的に開かれることになり、訪日旅行需要の回復が一段と進むことが見込まれる。
コロナ前の2019年、中国からは959万人が日本を訪れ、訪日客全体の3割を占めていた。
消費額は1兆7704億円と訪日客全体の36・8%で、いずれも国・地域別で最多だった。
1人当たりの買い物額も唯一10万円を超えていた。
百貨店やドラッグストア、家電量販店で大量に商品を買い込む「爆買い」が代名詞として定着していた。
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だがコロナ禍で激減。水際対策が大幅に緩和された昨年10月以降も、
中国政府によって日本行きの団体ツアーの手続きは禁止されたままで、ほかの国や地域に比べて回復が遅れていた。
中国がゼロコロナ政策を緩和した後、今年3月までに60カ国への団体旅行を解禁したが、日本は含まれていなかった。
6月の訪日客数はコロナ前の7割の水準まで回復しているが、中国からは2割程度にとどまっている。
一方、今年に入ってから東京や大阪を中心に増えてきた航空便は、地方への直行便が復活する動きも出始めていた。
日中を結ぶクルーズ船の運航も再開している。(高橋豪、高橋杏璃、上地一姫)
8/9(水) 21:48配信
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