ニッポンは老若男女、上から下まで病み切ってしまった。4日は最高検の公判部長(58)が酔っぱらって
電車を遅らせた、なんてバカな話が報じられた。
エリートがこのざまだから、野田政権に生活をメチャクチャにされた庶民は推して知るべしだ。
石川県輪島市では4日、90歳の老婆が放火の疑いで御用となった。
捕まったのは無職の倉とき容疑者で、近所の会社員(51)の自宅物置に火を放ち、
併設の木造2階建て家屋を含めて約280平方メートルを全焼させた疑いだ。
「現場近くでは07年と昨年の2回、不審火が続いて、地元警察が防犯カメラを設置していた。
今回の火災後に映像をチェックすると皆、ビックリ。近所の婆さんの姿がバッチリ写っていたのです。
一連の不審火も婆さんの犯行とみて調べています」(捜査事情通)
この婆さん、年齢の割にチョー元気で、自ら火を放ちながら、火災直後のテレビの取材に、「私の家も火がつくかと思った」とハキハキと答えていた。
「婆さんは、被害者宅とトラブルがあったわけでもなさそうです。杖なしで歩けるとはいえ、腰は90度近く曲がっており、
遠出はおっくう。そこで近所に火をつけたようです」(前出の事情通)
息子夫婦らと共に暮らしていたが、家族は婆さんの“狂気”に気づかなかった。カツカツの暮らしの上に、消費増税。身内に気を配る余裕すら、もうない。
島根県出雲市では、無職男(35)がドラッグストアで売り物の歯ブラシ5本を一束にして突然、ひねり潰し、器物損壊の現行犯で逮捕された。
「逮捕前日から市内のドラッグストア6店舗で同様の被害が相次ぎ、いずれも男の犯行のようです」(捜査事情通)
男は動機を語らず、ふさぎ込んでいるそうだ。男は地元の商業高を卒業後、地元企業に就職。
数年前に会社を辞めてフラフラしていた。「事件の背景には地方の疲弊がある」と男の知人は言う。
「30歳を越えて職を探すにも、ハローワークの求人は“飛び込み営業”くらい。企業側も〈どうせ辞めても職がない〉
と高をくくり、従業員をコキ使う。若者は職を探して地元を離れ、残るは老人だけという悪循環。アイツじゃなくても皆、憂さを晴らしたいんです」
男は二股騒動で話題になった料理評論家・園山真希絵と小・中学校の同級生だった。
「華やかな世界を生きる彼女と、うだつが上がらない自分……。格差も、彼を追い詰めた要因のひとつでしょう」(知人)
“子殺し”も後を絶たない。神奈川県葉山町では3日、9歳と9カ月の娘2人を刺殺した42歳の母親が逮捕された。
母親は精神障害で入退院を繰り返していたというが、心に闇を抱える母親は増える一方。男性より女性の方が2倍うつになりやすく、
うつ病患者は右肩上がりで100万人超だ。主婦事情にも詳しいライターの佐藤留美氏が言う。
「政府の子育て支援なんてかけ声ばかり。私の周囲で〈安心して子育てできる〉と話す母親は一人もいない。とりわけ働く母親は、
誰にも助けてもらえないという閉塞感を常に感じている。うつ状態じゃない方が少ないでしょう。
〈時々イライラしてわが子に殺意を覚える自分が怖い〉と悩んでいる知人もいます」
腐った政治の罪は重すぎる。
http://news.infoseek.co.jp/article/08gendainet000176528