紛らわしい。どれ買えばいんだよ。なんで同じ出版社から「高校英語」と「高校英文法」が分かれて出版されんだよ。
結局は全部英文法なんだから、一本化しろや。
一昔前だと啓林館林、少し前だと学研、今だと文英堂がそうだな。
学研の総合英語は長文や発音やリスニングも乗ってたから本当に総合英語ではあったが逆に文法が浅すぎたり文法が簡単すぎで長文で一気にレベルが上がったりあまり使い勝手は良くなかったが。
総合英語ってのはもともと訳読英語との対比で作られた語。リーダーを訳読していく方式の変則語学教育をあらためて、ひとつの教材で会話練習も文法も語彙習得も直読直解もさせようという授業形態(正則語学教育)をめざしたもの。結果としてごく一部の指導者にしか扱えない教授難度の高い教材になってしまったので、リーダーはリーダー、文法書は文法書、構文集は構文集という形にもどった。ところで正則語学教育はいまでいう4技能重視派として延々とその重要性を指摘しており、それが「総合英語」という教材形態として命脈をたもっておるわけだ。よって「総合英語=文法書」という理解は間違い。そしてまた適切な指導者がいなければ非常に扱いにくい、とりわけ初学者が独学でまなぶ教材として非常に学習しにくい教材が「総合英語」。よって使いこなせそうにないなら無理せずに、リーダーや文法書、構文集(単語集)などで個別に学習したほうがよい。
理論的には「おなじ単語、おなじ文、おなじ構文、おなじ文章」を、リーダーの素材として、かつ文法の素材として、かつ単語帳(暗記帳)の素材として、同時にあつかえば、学習が楽だよね、という着想から作成されておるんだが、文法は文法でさっさと学習してしまったほうが初学者には早いので、とりわけ中学生(初学者)は文法だけさっさと何周もまわして基礎をつかまえたほうが全体像が早くみえて好適である、ということがある。