近年の岩波書店はあまり調子が良くなさそうだな。
著作権の問題がちらほら発生している。
恐らくは、
2013年ごろに話題になった採用の仕方にあるであろう背景が裏目に出ている気がする。
岩波に比べると、筑摩書房は、商売がうまく行っていない時期に、
ロバート・キヨサキの金持ち父さん貧乏父さんを出して儲けた金で
学術書をちくま学芸文庫からどんどん出しているので、
哲学板的にはそんなに評判は悪くなさそう。
出版社名の変遷と所在地の移転と出している本の傾向を調べて見ると面白いかも。
勁草書房は学者の若く調子がいい時期を捉えて著作を出すのが上手いという印象があるが、
それにしても近年出している著作のテーマはあまり面白くない。重厚さに欠ける。
哲学書に限って言えば、最近攻めているのと思われるのが晃洋書房。
ジュンク堂の哲学書のコーナーで占拠している範囲が広まったように思える。
それにしても、岩波の「ジュニア新書」という企画は考え直さないといけないだろうな。
子供が読むものということで盗用してもバレないだろうと考えた結果かもしれないから。
講談社は小泉義之の著作をいくつも出しているので、こう言っちゃなんだが、
意外と極左と親和性が高いかもしれない。
理論社ほど戦後すぐから最近にかけての歴史の中で大きな変貌を遂げた出版社はないはず。
弘文堂と成文堂はどっちも法律の本を出すだけでなく色々な堅い本を出しているから
区別がつかない。
後者は小売もやってるようだが、出している本だけ見ても区別はつきにくい。
青土社は左翼じゃないふりをするべく学術書を売ってる気がする。
光文社にも飛び火
記事の盗用なんかするのは文章を書くこと自体が嫌いだからなんだろうと思うが、
この著者は中央大学文学部卒だな。
記事無断転載、光文社も絶版
https://www.asahi.com/articles/DA3S15235706.html ジャーナリストの今井良氏の
著書「テロVS.日本の警察」(光文社新書、2017年10月刊)に
共同通信社が配信した記事からの無断転載があったとして、
光文社は16日、同書を回収して絶版にすると発表した。
光文社によると、転載があったのは2本の配信記事。
・ Putin’s People: How the KGB Took Back Russia and Then Took on the West [Catherine Belton]
・ Putin's Kleptocracy: Who Owns Russia? [Karen Dawisha]
・ Wowa, Wolodia, Wladimir [Krystyna Kurczab-Redlich]
日本語に翻訳して出版したらいいのに。
間違いなく売れる。
青土をバラしたらいかんよ。哲学を出版する意義に挑戦してるんだから。
しょうもない新刊出すより絶版本を再刊したほうがいいと思うんだけどなあ